中年ポケモン初心者の日記  ~令和の時代に赤緑から~

40にして初めてポケモンをプレイした中年のゆる~い日記です。

もう一つのエメラルド

こんにちは、「ゆりろは」です。


あれほどまでに「ポケモン」にどハマりしていた長男だったが、最近は若干飽き気味のようで自分のお小遣いで「にゃんこ大戦争」なる物騒なゲームをダウンロードしてプレイしまくっている。

つい最近までは、寝ても覚めてもポケモン」、口を開けば「ポケモン」、何だったら語尾に「~ポケモン」まで付けていたというのにどうした事なのか。

もう既に第3世代以降もあらかた揃え、いつでも「ポケモン」を満喫できる環境だというのに。


人は欲しくて欲しくてたまらなかったものでも、それがいつでもいくらでも享受できる環境下に置かれると、やがて興味を失ってしまうものである。

これは恋愛に於いても似た事が言える。
意中の相手が振り向いて、いつでも自分の傍らに居てくれるようになると、別の誰かに興味が移ってしまったりする事がある。

それを避けるには、相手に自分を小出しにしてみたり新たな一面を見せたり等して適度に刺激を与えることだ。


そんな事を「ポケモン」に飽きてしまった長男に言って聞かせた。


その説法が効いたのかどうかは定かではないが、唐突に自分も「エメラルド」がしたいと言ってきたのだ。

しかし、セーブデータは一つしか残せない。
となれば

f:id:yuriroha:20200714223104j:plain

これである。
また私の貴重なお小遣いが消えてしまった。
余計な事は口にするものではない。

かくして2馬力体制で「エメラルド」をプレイする事になったのである。

手痛い出費ではあったが、これでホウエン図鑑の完成が加速度的に早まる事になるだろう。

しかし、ここで一つの問題が生じてしまった。
そう、長男と通信交換をすれば私が選んだ主人公が女の子だとバレてしまうのだ。

日頃、威厳に満ちた父親がゲームで女の子をプレイヤーにしているのだ。
その衝撃や落胆は想像に難くない。
私に対する尊敬の眼差しが侮蔑の視線へと変わり、交わす会話も徐々に減っていく。
そして、信じていた者から裏切られた事により自暴自棄になり、やがては不登校になる。
夜な夜な街へ繰り出しては、良くない連中とつるむようになり、犯罪に手を染めてしまう。
そうなると待っているのは一家離散だ。

私が女の子を選んでしまったが為に、幸せだった家庭が音を立てて崩れ去ってしまうのだ。

一体どこで選択を誤ってしまったのだろうか。
私はただ「ポケモン」をプレイしていただけだったのに。


もう既に長男は「エメラルド」をプレイし、ホウエン図鑑完成へ向けて着実に歩みを進めている。
もはや一家離散は時間の問題である。


そして、遂にその時はやってきてしまった。
それが地獄への第一歩とは知らず、交換を持ちかけてきたのだ。

私は非情な運命を呪いながら力なく頷くしかなかった。

だが、これが長男と交わす最後の言葉になるかもしれないと涙をこらえる私の目に飛び込んできたのは、トレードセンター内に佇む二人の女の子の姿であった。



お前もかい。


にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム感想へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
ポチッとして頂けると何よりです。